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藍澤ゼミ4年宗形颯人さんの卒業論文が「最優秀賞」に選ばれました。

更新日:2023年8月29日

宗形颯人さん(藍澤ゼミ4年生)の卒業論文が、2022年度の拓殖大学国際学部の優秀卒業論文審査委員会での厳正な審査の結果「最優秀賞」に選ばれました。論文のタイトルは「紙媒体としての新聞の社会的役割のあり方~福島県東白川郡鮫川村を事例に~」です。


宗形さんの論文の目的は、地域紙が現存する地域における新聞の社会的役割について明らかにすることです。そのために、1) 地域紙が発行されている地域では、紙媒体としての新聞の信頼度が他のメディアよりも高い、2) 地域紙が発行されている地域では新聞が一定程度の社会的役割を担っているという二つの仮説を立てて検証しています。検証に当たっては福島県東白川郡鮫川村を事例対象とし、鮫川村の行政組に属している全世帯に対して社会調査を行いました。


鮫川村の事例においては、メディア全体と新聞を比較した場合、紙の新聞が最も信頼できるという結果であったこと、紙媒体の方が電子媒体よりも信頼度が高い可能性があること、紙媒体の新聞の社会的役割と信頼度との間には強い相関関係も確認できることなどが分析されています。今日デジタル化が進むなかでも、紙媒体の新聞の存在意義は残されていることを示しています。


福島県東白川郡鮫川村の風景(撮影:宗形颯人)


(受賞者のメッセージ)

卒業論文のテーマは、祖父の村で地域紙を1人で発行している記者との出会いから、新聞に興味を持ち、大学の講義で新聞の衰退が深刻という現状を知ったことが背景にあります。研究の調査では、村長をはじめ多くの方々にご協力いただき、想像をはるかに上回るアンケートを集めることができました。分析を進める中で、何度も心が折れそうになりましたが、やらなければ後悔するという覚悟で、時間をかけて論文と真剣に向き合いました。学生生活の最後に賞をいただけること、とても嬉しいです!また、論文を通して、記者との出会いから村のみなさんとつながり、村民の温かさや鮫川村を愛する想いにたくさん触れることができました。最優秀論文賞をいただけるのは、卒業論文に関わってくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました!

 
 
 

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